ANGEL OLSEN
ALL MIRRORS
Pitchforkで8.9点を獲得するなど世界中で賞賛を得た前作『My Woman』から3年、USインディーシーンから羽ばたく女性シンガーソングライター、Angel Olsen (エンジェル・オルセン)が3年振りとなるニューアルバム『All Mirrors』をリリース。
1987年1月22日生まれ、米・ミズーリ州セントルイス出身、10代後半より地元のコーヒーショップで活動開始し、Bonnie“Prince”BillyやThe Cairo GangことEmmett Kellyに見出され、2011年にEP『Strange Cacti』でデビューを飾ったAngel Olasen。もともとはJoanna Newsom以降のフォーク・ロックやオルタナ・カントリーの文脈から登場した彼女だが、JagJaguwar移籍第一弾アルバムとなる『Burn Your Fire For No Witness』では黒髪を金色に染めノイジーなギターがフィーチャーされたバンド・サウンドを聴かせ、2016年の『My Woman』ではMVでの銀色のウィッグも印象的なグラム・ロックやシンセ・ポップなど多様な音楽的ルーツを昇華したよりキャッチーなアプローチを試み、Pitchforkで8.9点という高得点を獲得したりと、作品を重ねるごとに音楽性もその佇まいも大胆な変化を遂げ常にリスナーと批評家の期待を上回ってきた。そして前作『My Woman』から3年振りとなる『All Mirrors』でAngel Olsenはまた大胆な変化を遂げている。本作は当初、収録楽曲を生々しいソロ・テイクとフル・バンドによるテイクの2バージョンをレコーディングし、ダブル・アルバムとしてリリースするというアイデアのもと進められ、『My Woman』にも貢献していたMichael Harrisをプロデューサーにワシントン州のアナコルテスでまずはソロ・テイクのレコーディングを行った。フル・バンドによるレコーディングとのコントラストを保つ為、全く装飾のないかたちで収録楽曲のレコーディングを終えた彼女は、そこで新たな、より野心的で新鮮なアルバムのヴィジョンを構想し、彼女の2ndアルバム『Burn Your Fire for No Witness』やSt. Vincent、Swansなどのアルバムを手掛けているJohn Congletonをプロデューサーに、またアレンジャーのJherek Bischoff、マルチ奏者でアレンジャーのBen Babbitt、そして14人編成のオーケストラなどを迎えアルバムの制作を進めた。そうして仕上げられていった楽曲は、Cocteau Twinsを思わせるインダストリアルなマシーンリズムとエレクトリック・サウンドにストリングスがドラマチックなエンディングを飾る先行リリースされたタイトル曲「All Mirros」でも顕著なように、その楽曲の純粋な部分を残しながらも”紛れもなくパワフルで驚くべき"ものになり、結果当初の2バージョンを収録したダブル・アルバムというコンセプトは切り離され、過去作でアルバム毎に果敢に新しいアプローチを行ってきた彼女自身が、”これほどの変化を受け入れたことは無かった”と語るほどに冒険的な作品が完成した。
1. Lark
2. All Mirrors
3. Too Easy
4. New Love Cassette
5. Spring
6. What It Is
7. Impasse
8. Tonight
9. Summer
10. Endgame
11. Chance
[release]2019/10/04
[price]¥2,400+tax
[format]CD
[cat]JAG344JCD
[genre]洋楽/ROCK・POPS